マーメイドレイン

http://www.thegamegallery.net/games/gameinfo.cgi?id=208
珍しく日本のゲーム。
グループSNEの作品だそうだ。
 
手札の「イルカ」「亀」「カモメ」を使って海の上を移動し、あちこちに配置された宝物チップを集めてポイントを競います。
移動路のマークと使う手札のマークを一致させるか、もしくはマーク関係なく2枚払うと移動ができます。
手札と相談してよい順路を考えましょう。
 
特徴はターン開始時。
手札を使ってポーカーのように役を作り、役に応じたボーナスと行動権を得ます。
ただ、5カードなどの強い役をつくると、移動フェイズに手札が少なくなっているので宝物を集めにくいです。
 
この発想はいい。コストとリターンのバランスも悪くなかった。すばらしい発明だと思う。
 
でも、ちょっとランダム性が高すぎて「考えて行動する」ことができない。
まず、毎ターン補充されるカードがランダム。つまり狙った役が作れるかどうかわからないし、移動がスムーズにできるかがわからない。
宝物の半分程度が裏返しに配置されており、狙った宝物をとれるかわからない。
移動路は毎ターン補充されるのだが、これもランダム。
交渉などが無いため、その場その場での最善手をうつくらいしかやることがないのだ。
 
私が強烈に文句をつけたのは、裏返しの宝物です。
その宝物は持ち主以外に対しては非公開情報となるのです。
このゲームでは「最低限、全種類の宝物を1つずつ集める」ことをしないと、最後に大きく点がマイナスされます。
つまり「相手が欲しそうな宝物を、先回りして取ってしまう」のが楽しそうなわけです。
ですが上のとおり非公開情報な宝物が混じると、そのプレイヤーがどの宝物を欲しているのかさっぱりわからないのです。
よしんば「向かっている方向」から推測できたとしても、各プレイヤーの移動力にはそう差がないので先回りすることは難しいです。
 
・相手の邪魔の仕方が推測できないので、先手を取るために高い役を作る意欲がわかない。
・相手の点数の伸び方がわからないので、とにかく自分の点を高く伸ばすしかない。(ピンポイントでトップの妨害をする楽しみが無い)
・ランダム性が強すぎて、次のターン、その次のターンを見越した作戦がたてられず、いきあたりばったり。
・というか、1人プレイを4人でやってる気分
 
ちょっとボードゲームとしては落第点かなぁ。