LINE、改めて傍受を否定 「暗号化後データは独自形式、解読は不能」

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1406/19/news133.html

通信データの暗号化について、詳細はセキュリティ保持のため明らかにできないとしたが、

と語る一方
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20121108/436124/?ST=smartphone&P=4
日経が調べた限り2012/11/20にはSSLを使っていたようだ。
 
コンピュータ暗号の常識から考えると、暗号化方式については秘密にする理由がない。
なぜなら暗号化方式がわかっても復号化できない暗号しか使わないからだ。
 
暗号アルゴリズムは、昔は各自が独自で秘密なものを作っていた。
だが、それでは脆弱性の検証ができない。結果アメリカ政府ですら公募した暗号方式を検証。公開、利用している。それが暗号の歴史だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Advanced_Encryption_Standard
 
にも関わらず、LINEの社長は

暗号化後のデータ形式も「LINE独自のデータ形式」を使用しているため、「たとえ第三者が傍受をしても、暗号化前の原文の意味や内容を理解することができる方法はない」としている。

とも言っている。
 
暗号の歴史に真っ向から挑戦する会社。LINE。
SSLを使っているならそう言えば良い。秘密にする理由がない。つまり…?
・世界標準と真逆の「独自形式でデータを保存」つまり…?
 
(追記)
https://twitter.com/ockeghem/status/479894764267917313

昨日LINEの通信をキャプチャしたところ、443ポートにHTTP(HTTPSではない)でバイナリデータが流れていたんだけど、それが「独自形式」かなぁ

なんと、2014/06/20に調べたところ、HTTPS(SSL)を使わなくなっていたもよう。
本来443ポートはHTTPS用のポートなのだが、そこを使って独自形式…?
世界標準で脆弱性もいまだ発見されていないHTTPSをやめ、わざわざ独自形式に作りなおしたのは何故だろうか。
おそらくだが、HTTPSでは負荷が高すぎたのだろう。
負荷の高さはSSLの仕組み上仕方ないわけだが……。
 
SSLで守られていると思っていたら、実はどこの誰が考えたかわからないオレオレ暗号方式。
しかも「暗号方式を教えられない」=「暗号方式を知られると復号化されてしまうお粗末暗号」というのは酷い状況だ。
 
(追記)
http://facta.co.jp/article/201407039.html
元記事はこれか。

システムに直接侵入するのではなく、通信回線とサーバーの間でワイヤタッピング(傍受)するから、「通信の秘密」を守る法律がない韓国側は悪びれない

なるほど。