『トロイの木馬の亜種、「迷彩型ゼウス」が出現』を報じているサイトどもが酷すぎる

http://japan.internet.com/busnews/20140306/3.html
どこもかしこも、まともに説明をしておらず、単に閲覧者の危機感を煽ってPV稼いでるだけ。
『Web上でJPEGを見ただけで感染する』かのように煽っている連中は害悪でしかない。
 
私が調べた限り、JPEGを見たから感染するのではない。
ゼウス自体がどういうものかというと、感染したPC同士でBOTネットワークを作り、ウイルスばらまいた人間からのコマンドによって悪さを開始するというもの。(概ねの説明)
今まではネットワークに流れるコマンドを監視してはじくことができたが、今回はコマンドを画像ファイルの形で送るのでいままでと同じ監視方法ではダメになったというだけの話。
ウイルス対策ソフトのパターンチェックにひっかからないよう、亜種化したという程度の意味でしかない。
 
『軍門に下れ。と聞いたらトーキョー租界をパージせよ』というギアスみたいなもんである。
ギアスにかかった人間が、トロイ感染済みのPC。
軍門に下れというキーワードが、JPEGファイル。(以前のゼウスだと通信テキストデータだった)
ギアスをかけられてる時点で、既に負け確である。
 
ギアスをかけられないように注意を促すならまだしも、「軍門に下れ」を見ないように気を付けようと呼びかけている各サイトはアホの極みだ。
警戒されるようになったら、キーワードが変わった亜種が出るだけで何の意味もないわ。
 
だいたい、画像のコメント部にデータを埋め込むなんて、インターネット黎明期のアンダーグラウンドでは当たり前に行われていたことで、新規性がまったくない。
亜種のもとになったゼウス本体も、ソースコードが流れているそうでそこも新規性がない。
「開始コマンドが英語からロシア語になった亜種」くらいつまらん話だった。