涼宮ハルヒの憂鬱

2巻まで買って、いまいちという結論に辿り着いた俺は、十冊近くに及ぶ既刊を買い集める気も起こらず知り合いから借り集めることにした。
幸いこの手の小説を買いあさっている知り合いは身近にいる。
そいつの部屋は本が山積みになっており、足の踏み場も無いといった風情であると記憶しているが、しかしながら文芸少年/少女の部屋は理路整然とした無機質空間になっているべきと考えるのはこの世で俺だけであろうか。少しは長門有希を見習っていただきたい。
とはいっても山積みになっている本の半分以上は、最近となってはエロ本と大差ない萌え関連の書籍であり、むしろ文芸少女/少年なのか?と疑わしいこと甚だしい。これではただの萌えオタクである。
さて、そんな彼/彼女の赤裸々な私生活などどうでもいい。最終的には3巻以外の全巻を手に入れた俺は、12時間のボードゲームでの疲れなど気にせず4巻を読んだわけであった。
 
結論からすれば、3巻を読んでからにしたほうが良かった気がするのだが---3巻は短編集なので読まなくても大丈夫と言ったのは誰だったかな?---面白かったといって差し支えないだろう。
まぁ周りの連中が長門長門言うのも分かる気はする。
周りでは2人しか知らないがね。
感想としては綾波クローンの域をでない彼女だが、もはや綾波自体10年以上前の産物でしかない。
俺の彼女も無口系少女を愛好しているので3秒で恋に落ちそうである。自己中が大嫌いなのでハルヒの小説自体読ませるのは困難極まりという問題に目をつぶればだが。
 
涼宮ハルヒの消失での長門は神」
知らん。
俺にとってはむしろ、5巻のゲーム対決でゲームをハックする長門のほうが神である。
プログラム言語をこよなく愛し、ゲームを逆アセしてCUIで操作し始めるような女の子がいれば是非ご紹介いただきたい。一撃で恋に落ちること請け合いである。
この後の既刊の噂を聞くに、長門に対する萌えでしか成り立っていないような印象を受けるのだが、この先大丈夫であろうか?
近いうちに既刊は読破しておくつもりである。